International Jomon Cultuer Conferrence|縄文土器/土偶/貝塚/勾玉など縄文時代/縄文人の文化を探求する考古学団体 (▼△▼)/

■ 『沖縄の風水史・6』 渡邊欣雄


■写真8 

ヤブ村の道路

これは屋部村に入ったところの写真です。碁盤の目になっているのですが、見通しが利かないところをみると、意図的に曲げているのがよくわかります。直線だったら向こうの方が見えてしまう。ちゃんと見えないように道路を曲げています。この辺りがおもしろいところです。

■写真9 

赤屋根の家 手前に屏風

今、赤い瓦の家が少なくなっているのですが、沖縄の特徴として、私たちはこのような赤屋根の家を認識しています。赤瓦が農家に広がったのは戦後です。ほとんどの農家は茅葺屋根でしたが、このような赤瓦の屋根が作られるようになり、また屋根にはシーサーという屋根獅子を置くまでになりました。そして家の手前にヒンプン(屏風)というのがあります。これも風水上で飾られた物です。沖縄の人は忘れてしまっているのですが、シーサーというのは風水の殺気除けです。殺気・邪気除けというのは魔除けではありません。魔除けはお化けや幽霊などの侵入を防ぐために設置されるもの。殺気除けや邪気除けというのは、悪い気を除けるもの。気というのは目に見えません。例えば騒音等も悪い気、原子力発電所から発生するものも悪い気、殺気です。そのようなものを除けるという感覚で、シーサーやヒンプン(屏風)を置いています。このように民家も風水を見て作っています。

アンケート調査によると、「風水を見て家を建てるか建てないか」という質問に対して沖縄では、風水を見て建てたという人が49.1%、見ないで建てたという人は50.9%と、半々の結果となりました。日本本土はどうかというと96%の人が家相は見ずに家を建て、4%の人が家相を見て建てたと言うことで、その違いは歴然です。十倍も違うわけですから、いかに沖縄の人たちが風水について知識を持っているかということがわかります。

■写真10 

石碑「たいざん石敢富」銘

これは沖縄で一番古い殺気除け、久米島にある泰山石敢当(たいざんいしがんとう)で、1771年の年号が刻まれています。道路の形が悪いとそこに悪い気が発生するので、それを跳ね返すために立てられています。

■写真11 

三越の石碑「石敢富」銘

今は沖縄の三越にも建っていますが、ほとんど装飾です。悪い気を除けるためという認識が、現在の沖縄にはない。観光地としてのシンボルになっていて、泰山という字が抜けている。この石敢当を一番に建てるべき場所は、T字路です。T字路というのは悪い気が発生しやすい。これは沖縄でも中国でも言い伝えられています。

■写真12 

屋根とシーサー

屋根の上に乗せたシーサー、獅子ですが、中国にもあります。ただし今の沖縄は作りすぎです。悪い気がある家に対してだけ建てるのが中国、今でもそうです。別に殺気が家に入ってこなければ建てなくてもいいのです。今は、寝そべったりVサインを送ったりしているシーサーがたくさん飾られている。ほとんど観光です。

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