International Jomon Cultuer Conferrence|縄文土器/土偶/貝塚/勾玉など縄文時代/縄文人の文化を探求する考古学団体 (▼△▼)/

■ 『縄文人の霊魂観・4(写真)』 萩原秀三郎


<写真1>
シャーマン。仮面を使うことはほとんどなく、普通シャーマンは、こういう布でやります。この場合は普通の人に神懸からせて、この人が天界に行って神様を連れてきて、その過程で神様の歌や舞をやっています。シャーマンの儀礼は、数年に一回。例えば日本の場合、御柱は、毎年なければならないことなんですが、毎年やってるのは酉の祭りで、御杖柱(みつえばしら)という行事。ミャオ族の場合でも本来毎年やりたいんですが、供儀の牛が育つ時間もあるし、費用もかかるし、だから七年に一回やるんだと。ところが日本では、七年、二十年に一回。焼畠の周期と関係するといわれています。

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<写真2>
牛を殺しています。この血を分ける、つまり共同体でタマス分け。
これを食べてみましたが、食べられるようなものではありません。

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<写真3>
山から楓香樹を切ってきた木鼓。太鼓の形にして、亡くなった太鼓の霊魂を太鼓の中に入れて、また山に送る。太鼓にご飯やお酒などを食べさせています。

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<写真4>
山に行くと鼓石窟といって、洞窟の中に木鼓を納めます。七年に一回とか十三年に一回とか。これが祖霊です。本当は一対ありました。つまり遺体と一緒に人々は暮らし、霊魂は山へ帰ります。
白褲ヤオ族の場合は人が亡くなると、家の中の西北の隅に埋めます。お正月やお葬式になるとこれを取り出して、太鼓叩いて共同でお葬式のお祭りをやる。つまり日本の屋敷神みたいなものです。

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<写真5>
タイ北方のリス族なんかだとブタの心臓、これが生き御霊で、お正月になると段が三つあってですね。年上の段、中年の段、子どもの段。紐で繋いで、聖なる植物採って来て供えます。

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<写真6>
朝鮮半島でも、魂はやっぱり同じです。結びが魂。この結びを解くことによってこの世にしがみついてる魂、異常死者、水死したり、交通事故で亡くなった死者を送り出す。遠くへ行って欲しいという儀礼です。踊りながら、どういうわけか、硬く結んだ紐が次々に、手品のように解けていきます。紐に伝って、霊魂が離れて行く。

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<写真7>
日本の場合、あちこちに鳥が霊魂を運ぶという例があり、対馬では、安楽堂に木で鳥型のものを飾ります。この鳥の場合はツバメで、なぜツバメかと聞いたら、できるだけ早くあの世へ行きたいと。

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<写真8>
家の戸口に茅をさす、これは防災です。これ刃先が茅は鋭いんで、魔除けになります。茅というのは稲と置き換え可能なんです。カヤはイネ科の植物でお正月になると茅をお祭り広場の真ん中に刺します。そうすると稲が丈夫に育つという。日本だったら庭田植えというか、あるいは雪中田植えといってお正月雪の中に茅を刺しますがまったく同じことです。

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