この度、縄文についての講義を数回に亘って開催する形の新たな講座『縄文講座』を開催いたします。各先生方のお話を体系的にうかがうことの出来る機会です。是非ご参加ください。
木
29
12月
2011
このたび、小田静夫先生による「新講座」が始まります。先生は東京大学教養学部の非常勤講師として、長らく「先史人類学」を教えてこられました。今回、先生の積年の講義内容を中心に、最新の考古学・人類学の研究成果を「先史人類学入門:先史人類の生活と文化」と題してお話して頂くことになりました。素晴らしい「教養講座」になると思います。
会員、及び受講希望のある皆さま方の多数のご参加を願っております。
講 師:小田静夫先生
(当協会顧問・東京大学総合研究博物館研究事業協力者)
日 時:平成24年4月より(約4カ月間・全7回)午後2時~4時
場 所:NPO法人国際縄文学協会事務所 (定員:20名)
教科書資料代金:1600円(7回分)
(教科書資料は、各回その日のテーマ分をお渡しします。代金は参加初回日に全額1600円をお支払下さい。)
開催日:(全7回の受講登録が原則ですが、期間中の欠席は可能です。)
第1回:平成24年4月07日
第2回:平成24年4月14日
第3回:平成24年5月19日
第4回:平成24年6月09日
第5回:平成24年6月23日
第6回:平成24年7月07日
第7回:平成24年7月21日
「講座の抄録」
ヒトは熱帯アフリカで誕生し、原人 (約180万年前) と新人 (約7万年前) 段階の二度、故郷のアフリカを旅立ち、ユーラシア大陸に拡散していった。アジア人の原郷である東南アジアの「スンダランド」には、原人は約150万年前、新人は約6万年前頃には登場した。その後、中国大陸を北上し寒冷適応した人々は、約1万5,000年前頃シベリアからベ-リンジアを越えてアメリカ大陸に移住し、南米のパタゴニアに約1万2,000年前頃に到達した。
一方、海洋適応した新人たちは、スンダランドから広大なオセアニア地域に船出し、日本列島には約4万年前頃に大陸沿岸部や島嶼部、そして「黒潮」を海上航行して北上渡来した。やがて列島化した約1万6,000年前頃、豊かな海洋資源と温暖湿潤な生活環境下で「縄文文化」が誕生する。この「世界でも稀な先史文化」(縄文文化)は、約1万年の長きに亘りこの列島内に開花した。
この壮大な「日本人はるかな旅」とも言える、先史人類の足跡を、最新の考古学・人類学的成果に基づき辿っていきたい。
講座は、教科書と映像を中心に「先史時代人の生活と文化」を理解する。
(内容目次)
先史人類学入門:「先史人類の生活と文化」
第I部 旧石器文化
1 アフリカの初期人類(ヒトの誕生、出アフリカ)
2 ヨ-ロッパの旧石器文化(新人の世界、芸術の誕生)
3 アジア人の誕生(スンダランド、ジャワ・北京原人、新大陸へ)
4 日本人の成立(港川人、岩宿の発見、野川以前以後)
第II部 縄文文化
5 縄文の森(火山列島、後氷期の世界、植物相、動物相)
6 土器のはじまり(縄文土器、編年、土器を読む)
7 ムラ(竪穴住居、集落、定住生活、人口)
8 山の幸(縄文カレンダー、狩猟・調理具、落とし穴、貯蔵穴)
9 海の幸(貝塚、漁撈具、漁法、製塩、丸木舟)
10 まつり(墓、配石遺構、土偶、装身具、抜歯)
第III部 黒潮圏の先史文化
11 海上の道(黒潮、黒曜石交易、南の縄文文化、貝の道)
12 海の縄文牧場(伊豆諸島の考古学、八丈島の先史文化)
13 謎の航海民文化(小笠原諸島の考古学、マリアナの先史文化)
14 サンゴ礁文化(琉球列島の考古学)
◎要予約:参加ご希望の方は、国際縄文学協会事務所までお電話、FAX、E-mailのいずれかでお申し込みください。
TEL:03-3591-7070 FAX:03-3591-7075 メール:ijcc4@jomon.or.jp